東京ディズニーランドやアメリカなど全土のパークで人気のアトラクション、「ホーンテッドマンション」のすごい仕掛け・仕組み・技術をイラストで解説します。
アニメーションで紹介する動画バージョンはこちら▼
ゲストを見つめてくる廊下の絵
まずは、ずっとこっちを見てくる廊下の絵。
こちらの絵は、斜め前から見るとこんな構造になっています。
目玉だけ奥にあるので、目が動いて見えるのです。
Try!
小さな物体を机の上に置いて、それを指の間から覗いてみてください。
そのまま左右に顔を動かしてみると、物体が指の左右に行ったり来たりしませんか?
ホーンテッドマンションの絵画は、この仕組みを利用しているんです。
水晶玉の中で呪文を唱える…マダムレオタの仕組み
水晶玉に入って呪文を唱える女性、マダムレオタ。
マダムレオタの顔はどういう仕組みなのでしょうか?
水晶玉の中には、のっぺらぼうのマネキンの首が入っています。
そこに実際の人物が演じた顔の映像を投影することで、水晶玉のなかの顔が喋っているように見えるという仕組みです。
ダンスホールで踊るゴーストたち(1)
舞踏会で消えては現れるゴーストたちは、一体どういう仕組みなのでしょうか?
こちらは、ペッパーズゴーストという視覚トリックを利用したものです。
ここからは、わかりやすいように具体例を用いて解説します。
Try!
夜、ガラスの前に立ってみてください。
部屋が暗いと、当然外の夜景が見えますよね。
しかし、部屋の電気をつけると…自分の姿が反射して映るはずです。
ガラスの向こうに、半透明の自分がいるようにも見えますね。
ダンスホールで踊るゴーストたち(2)
ダンスホールは、こういった性質を応用として使った仕組みになっています。
ダンスホールのシーンは、横から見るとこのような形になっています。
実際に乗っている際はなかなか気づきませんが、ゲストとダンスホール会場の間には巨大なガラスがあるんです。
そして、ゲストの真下にはゴーストを模したオーディオアニマトロニクス(人形)が配置されています。
人形のある部屋が明るくなると、反射してガラスの向こうにゴーストが見えます。
人形のある部屋が暗くなると、反射しなくなり、ガラスの向こうにゴーストは見えなくなります。
ヒッチハイクの亡霊
最後は、勝手に乗り込んできてしまうヒッチハイクのゴースト。
ゲストがゴーストを目にする鏡ですが、実はこれ、鏡じゃなくてガラスなんです。
ガラスの向こうの空間にはゴーストがおり、ドゥームバギー(ゲストが乗っている乗り物)に合わせて動いています。
ゴーストがいる空間は暗いため、先ほどと同じ仕組みでガラスはゲストの姿を映します。
さらに、ゴーストに青白い光を当てると…
ガラスにはゲストとともにゴーストの姿も映る、という仕組みです。
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haramakikny.hateblo.jp
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