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アーチボルト・スメルディングとは
タワーオブテラーの登場人物といえば、ハイタワー三世やシリキウトゥンドゥが思いつきます。
しかし、ほかにも裏で暗躍する影の人物がいることをご存知ですか?
今回紹介する人物の名は、アーチボルトスメルディングです。
タワーオブテラーの待ち列であるロビーには、ホテルハイタワーとアメリカンウォーターフロントの街並みが描かれた大きな絵画が飾られていますよね。
引用:https://happyell.com/tower-of-terror
この絵画において、ハイタワーの右側に描かれている人物がスメルディングです。
あのハイタワー三世の執事にして、彼の唯一の友人。
いじわる主人に仕えていますが、 彼は立派な若者です。
自他ともに認める臆病な性格ながらも、 彼はハイタワーを心から慕っていました。
しかし、彼には残酷な本性が。
32年もの間ハイタワーに尽くしてきた彼は、呪われた友人を救うためにある恐ろしい行動をとったのです。
スメルディングは、ハイタワーがあの日エレベーターに乗る直前まで彼に同行していました。
そしてあの不可解な事件を目の当たりにし、主人がエレベーターから消えているのを目撃したのです。
ハイタワーが消えた後も、その行方を13年間追い続けてきた彼。
呪いの偶像のことを知っていたスメルディングは、周囲を利用してハイタワーを助けようと試みます。
彼は、ハイタワーに憧れる社長令嬢(ベアトリス・ローズ・エンディコット)に偽名を使って接触します。
そして彼女にホテルの買収計画を持ちかけ、立て壊し計画を阻止。
その後、ホテルの見学ツアーを開くよう提案しました。
なぜ彼は、見学ツアーを提案したのか?
それは、ツアーの参加者を犠牲にしてハイタワーを救おうとしたからでした。
ハイタワーの魂は、永遠にシリキウトゥンドゥに囚われたまま。
誰かが身代わりになって呪われれば、ハイタワーは解放されるのではないかと彼は考えたのです。
そして我々ゲストは、このホテルにやってきます。
ホテル見学ツアーの参加者、そしてスメルディングが仕組んだ生贄として…
過去の行動にも見られる残忍さ
ちなみに彼の残忍さは、待ち列に飾られた絵画にも見ることができます。
数々の絵画の中に、アフリカで仮面を盗む様子が描かれたものがあります。
ここには吊り橋を渡って追いかけてくる原住民たちと、その吊り橋を刃物で切り落とそうとしているスメルディングの様子が描かれています。
また、彼が命を奪おうとしたのは原住民やゲストだけではありません。
先ほど見学ツアーを提案したベアトリス・ローズ・エンディコットとハイタワー失踪の謎を追う記者マンフレッド・ストラングがホテルを訪れた際、自身の正体・目的に勘付きそうになった彼らを庭園の像で押しつぶして殺害しようとしました。
主人のためなら他人の命を奪うことも厭わない、 狂気的で歪んだ忠誠心を持つ彼。
スメルディングは今も、私たちゲストの命を犠牲に主人が帰ってくるのを待っているのです。
おまけの余談…スメルディングの実力と小心さ
ちなみにスメルディングは、
- 軍隊出身
- 戦略家
- 20カ国語以上の言葉が話せるバイリンガル
- 絵がかなりうまい
- 文章も書ける
というなかなかの実力者です。
しかし、性格はとても臆病。
ハイタワーに仕え始めたのも、属していた軍隊から逃げ出してしまったことがきっかけでした。
ロビーに飾られている絵画でも、盗み出したミイラが肩に乗っかってきて怯えている様子が見て取れます。
臆病さに関しては、彼自身も自覚している様子。
シリキウトゥンドゥの掟の中に「恐れること」があると知った際、彼は日記で「ご主人の代わりに自分が恐れることで呪いを鎮めなければ」「臆病者の自分には簡単なことだろう」といった旨を語っています。
常に何かを恐れている気の小ささと主人のために生贄を捧げる残忍さが両立しているのは、彼の面白い部分の一つですね。
タワーオブテラーの公式漫画でも、彼の性格を見ることができます。
世界中を冒険している身ながら「ご主人様!!蚊の大群です!!うわ!!」と虫に怯むなど、かなりの小心さが伺えますね。
また、公式のCGアニメーション動画にも彼は登場していました。
こうやってみると、一見どちらの媒体でも「傲慢な主人に振り回される気の弱い従者」の面が色濃く見えます。
しかし、主人亡き今も悪に手を染めてまで彼の行方を追う姿を見ると、本当はとても仲の良い間柄だったのかもしれません。
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haramakikny.hateblo.jp