今回はディズニーランドのアトラクション「ホーンテッドマンション」に影響を与えたとされる家「ウィンチェスターミステリーハウス」について解説します。
ウィンチェスターミステリーハウスは、アメリカのカリフォルニア州にある豪邸。
見た目はおしゃれですが、中身はかなり奇妙な構造になっています。
ドアを開けた向こう側は、2階なのに外に続いていたり…
空間が一切なく、ただの壁になっていたりするのです。
この不思議な建築を生み出したのは、ウィンチェスター家のサラさん。
ウィンチェスター家では、代々銃の製造を行っていました。
この一族が開発したウィンチェスターライフルは、西部開拓時代「西武を征服した銃」として広く知られています。
この開発によって巨額の富を得たウィンチェスター家でしたが、ある日を境に次々と不幸が起こり始めます。
サラさんの父や娘、夫が立て続けに亡くなってしまうのです。
そんな彼女のもとに、ある日霊媒師がやってきます。
霊媒師はサラさんにこう告げました。
「あなたの夫や子供が亡くなったのは、ウィンチェスター家で作られた銃によって殺された霊の仕業です。」
「あなたも呪われたくないのなら、霊のための家を建て、一生建築を続けてください。」
それからサラさんは、本人が亡くなるまでの38年間、この家を改築し続けました。
中が不思議な構造になっているのは、霊を迷わせるためだったのです。
行き止まりに続く階段や扉といった摩訶不思議な建築は、ホーンテッドマンションの演出にも取り入れられています。
ウィンチェスターミステリーハウスは現在観光スポットとなっており、36ドルで参加できるツアーも開催中です。
さらに、2018年には映画化もされました。
ホーンテッドマンションのモデルのひとつである、ウィンチェスターミステリーハウスのお話でした。