宇宙を舞台にした本物さながらの冒険が楽しめるアトラクションですが、実際にライドが宇宙へ飛び立っているわけではありません。
スターツアーズは、いったい外から見るとどんな動きをしているのでしょうか?
アトラクション中のスタースピーダー(スターツアーズの乗り物)は、外から見るとこのような構造になっています。
スピーダーは実際にどこかへ移動しているわけではなく、終始映像に合わせてその場で動き続けています。
スタースピーダーの下には棒のようなものがついており、ここを動かすことによって機体が上下左右に揺れているのです。
もしかしたら、ここまでは知っているという人もいるかもしれません。
しかし、ここで1つ疑問が生じます。
上下左右に傾く表現だけであれば、この仕組みで再現できます。
ですが、スターツアーズには光速で移動するライトスピードのシーンがいくつも出てきます。
ライトスピードのシーンでは、実際に光速で移動しているかのように重力を感じますよね。
実際には移動していないのに、素早く動いているかのように感じるこのシーン。
これは、どんな仕組みになっているのでしょうか?
高速で動いて重力がかかるシーンでは、スタースピーダーは後ろが傾く形となります。
実際には、のぼり坂を上るように上に傾いているということです。
車で上り坂を登るときをイメージしてみてください。
乗り物で上り坂を登っている時、後ろに引っ張られるような重力を感じますよね。
そして、速い乗り物に乗っている時も前から後ろへの重力を感じます。
そのため、乗り物が後ろに傾くと「乗り物が速く動いている」と錯覚するのです。
ところで、スタースピーダーが急停止するシーンはどうなっているのでしょうか。
こちらは先ほどと逆で、乗り物が前に傾きます。
電車が停車するとき、進行方向に押し出されるような重力を感じることがありますよね。
こうした急停止の感覚を、乗り物を前に傾けることで再現しているのです。
スターツアーズの仕組みのお話でした。